GN400改の変遷


いわゆる「アメリカン」バイクが好きで、最初はヤマハのXJ400SPECIALに乗りました。 でも、直列4気筒のアメリカンは無いことを悟り、何かを探してました。ヤマハにはXS400SPECIALが ありましたが、スタイルは普通のバイクにアップハンドル付けて、金黒に塗装しただけ。エンジンも平凡な並列2気筒。 そこで単気筒のGN400に目をつけたのです。



幻のSP370のエンジンを引き継いだGN400Eですが、 当時から大不人気車種で探すのに苦労しました。確か、バイク雑誌で大津か鈴鹿あたりのバイク量販店に中古が あるのを見つけて買いに行ったのだと思います。色はマルーン。購入直後の無改造の写真はいっさい無いので、ネットで探したら 「春る」さんのサイトでカタログの写真を見つけました。
どうです?何か立小便でもしているように見えるのは私だけでしょうか?とにかくダサ〜い。(「春る」さん、お気に触ったら すいません。でもカタログを持っていらっしゃるだけで、ご自身では乗られてないでしょ?) 「春る」さんのカタログによると色はこの他、黒があるだけのようです。マルーンという色といい、軽そうな取り回しといい、 スズキ開発陣は小柄な女性ライダーでも意識したのでしょうか。


こんな姿ではとても恥ずかしくて乗れないので、早速改造に掛かりました。
まずはハンドル。「ロボットハンドル」と言うのでしょうか、一文字ハンドルと嵩上げ用のアルミ製ステー。
さらにはアメリカンに必須のハイウェイペグ。それから小型のウインカー。
このいでたちで、11月の丹後半島にツーリングに行きました。
ミラーはオリジナルのハンドル用なので、麒麟の角のようになっています。
次は燃料タンクとマフラー。
タンクはハーレーのスポーツスターっぽいもの、マフラーはフィッシュテールです。タンクの塗装は金が無いので 自分でやりました。南洋の浜辺に沈む夕陽をイメージした絵を適当に書いたのですが、まあヘタでした。 おまけに塗料もいい加減なものを使ったので、ガソリンがかかると溶けてしまいました。 さらに、タンクの下側のU字型のへこみ部分の幅が狭くフレームに跨らせることができないので、そのままタンク全体が フレームの上にのることになりました。
それから、ハンドルはオリジナルに戻しました。
さらに、ヘッドライトもステーを入れて嵩上げ。これでフロントフォークが少し長く見えます。 フォークをフレームとつなげている「三又」部分についている 飾り板も安っぽくて好きではなかったのですが、外しにくいのでそのままになりました。ツーリング時 は、ここに寝袋を縛りつけるので、それほど目立ちません。
こういう状態で、大学近くの京都は東大路をスパスパと爆音あげて走ってました。

写真は、83年春の帰省の途中によった渥美半島伊良子崎でのものです。

大学のある友人からは「蟻んこバイク」と呼ばれました。


83年の秋には、蟻の触角のようなオリジナルのハンドルを、嵩上げした一文字ハンドルに戻しました。
オリジナルの丸型ミラーは黒のナポレオンミラー1つに。

これで、能登半島一周の野宿ツーリングに。写真はなぎさのドライブウェイです。
84年夏の北海道・東北ツーリングでは、塗装屋でタンクを黒に塗ってもらいました。
このときタンク下側のU字型部分も広げてもらったので、ようやくフレームに跨ってマウントできました。 さらに弁当箱のようなオリジナルのテールライトを交換。分厚いシートもあんこ抜きして、改造も終了です。
リアシートまわりのフレームは、ステンレスパイプを溶接してできているオリジナルのものですが、これも安っぽく、 錆も浮いてきていたのですが、特注でもしない限りは部品がないのでそのままでした。

写真は下北半島脇野沢、愛宕山キャンプ場でのもの。




これは北海道屈斜路湖の和琴半島で。こんな格好で乗ってました。

となりはサロベツ原野の稚咲内で、利尻島に沈む夕日です。
最後はSRのようなヨーロピアン調に。
嵩上げを止めて、一文字ハンドルを直付けし、マフラーをオリジナルに戻しました。84年11月の 車検切れ前に、丹後にお別れツーリング。写真は早朝のR162、京都の北、周山のあたりで。

最後は廃車になって大学の研究室の外に置き去りでした。可哀相なことをしたなあ・・・





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