関東・中部林道ツーリング

1987年4月25日〜5月5日

就職して2年目の林道ツーリングです。GWをフル活用。前半は大学同期の田中と2人で関東一円の林道を。 後半は、京都からの同じく同期の石井と伊那で合流して中部の林道を走った。

4月25日

晴れ
東京―(R6)―石岡―(常磐道)―那珂―(R118)―矢祭―(八溝山林道)―棚倉―(R118・R4)― 御霊櫃峠―猪苗代湖
走行340Km

八溝山林道入り口
久々の林道キャンプである。都会の喧騒をはなれ、小川のほとりでノリ弁当を食う。

林道は乾いていて砂利が多く走りにくい。

御霊櫃峠
その昔、八幡太郎義家の頃からの名所だそうである。峠への登りも砂利だらけ。 もうすぐ舗装されそうだ。

峠より、猪苗代湖を望む。

夕暮、猪苗代湖畔

ツーリング直前、とうとうジャケットとモトパンも新調された。

久々の野宿風景
田中のコールマンが不調で夕食は夜となる。しかしビールでホロ酔い。やはりキャンプはよいね〜。

4月26日

曇り、時々雨、霧
猪苗代湖―(R294)―鳥羽湖―二股温泉―(西部林道・布引林道・甲子林道・R289)―白川―那須―深山ダム
走行182Km

猪苗代湖から南へ安藤峠を越えて羽鳥湖へでるショートカットコースへトライするが、雪に行く手を阻まれる。
2回は突破したが、とうとう諦めUターン。

二股温泉を過ぎると西部林道入り口。
ツーリング2日目にしてやっと林道らしい林道となる。しかし高度が増すにつれ霧がでて視界が利かない。

布引林道から甲子林道への入り口

甲子林道も登っていくと雪。
ここは何とか突破するが、やはりUターン。
残雪と、枯れた木々。4月末というのに、まだ春は遠いようだ。

4月27日

晴れ
深山湖―(大川林道)―塩原―(元湯林道)―藤原―栗山村―(田代山林道・馬坂林道)―川俣湖 ―(山王林道)―戦場ヶ原―(R120)―沼田―(R18)―温宿
走行280Km

夜半よりひどい風で何度も目が覚める。テントもこの有様。
幸い、朝になると天気は回復する。

出発前。かなり寒い。

深山湖ダム
向うの山は雪をいただいている。

大川林道
大川沿いにのびる。朝方、雪がちらついたらしく、うっすら路面が白い。ウェットで非常によい林道。景色もよい。 分け入っていくと、やはり雪。今度はすぐに諦める。

五十里湖への林道
塩原から五十里湖への近道となるはずだったが、すでに廃道となったらしく岩崩れがすごい。ここも、またUターン。

田代山林道
開けた山腹を走る。乾いた硬い路面で、あまり面白くない。頂上付近で突然現れた雪でストップ。Uターンする。 このあと、川俣湖に沿って走る馬坂林道は、意外に距離が長く、満足のいくものだった。

山王林道
所々、舗装があるが、これもかなり長い。つづら折れで山王峠を越えて、稜線をしばらく走ると男体山が 見えて下りとなる。ここもやがては前面舗装されるのだろう。下りきると、志津林道の入り口がある。

4月28日

晴れ
月夜野(温宿温泉)―中之条―軽井沢―佐久―岡谷―伊北―木曽福島―開田村―(月夜沢林道)―野麦峠―高根村
走行325Km
5時起床。6時出発してひたすら走る。今日はこのツーリングの発案者、石井と伊北で再会。3台となって月夜沢林道へ。

半年ぶりの再会後、まずは月夜沢林道へ。河原でホカ弁の遅い昼食。このあたりもキャンプに良さそうだった。 月夜沢林道は、川沿いではあるが、乾いて埃っぽい。峠への登りはガレ場ですごい。

石井は若干送れて到着。

月夜沢峠
北に乗鞍が白くみえる。下りで転倒。クラッチレバーが曲がる。直そうとしたら折れた。林道を出たところで 交換。

野麦峠
「ああ、野麦峠」で有名となったこの峠は、今でも道が細く、険しい山奥にある。 野麦峠の碑が、それなりの感慨を与えてくれる。高根村への下りは通行止とあったが、なんなく通れた。

高根村にて
沢をちょっと下ると絶好のキャンプ地をみつける。温泉に浸かって3日間のよごれを落とす。 ビールと焼肉で祝杯。四方山話で10時過ぎまで。

4月29日

晴れ
高根村―日和田高原―秋神温泉―濁河(ニゴリゴ)温泉―小坂―落合―兵衛谷林道
走行160Km

日和田高原の登りにて
乗鞍を望む。道は簡易舗装が続き、とうとうダートとはならなかった。

北に乗鞍。南は御岳。

濁河温泉へミスコース。その後も、谷の向こう側に林道を見ながら退屈な舗装の ワインディング。小坂町で地図を買い、見えていた林道へ。
兵衛谷林道
落合から、御岳の裾野へ登ってゆく。玉石がごろごろしていて、磨り減った17インチでは 登りはきつい。

10数キロ走って、ヘリポートで休憩。まだまだ続いている。どんどん進むが、落石箇所も多く、 とうとう諦める。カモシカを見かけた。

落合のキャンプ場。久々に水とトイレがある。

4月30日

晴れ
落合―小坂町―下呂町―舞台峠―(五味沢林道)―鞍掛峠―三浦ダム―(御岳林道)―滝越―王滝村―三岳村(大喜泉)
走行150Km

鞍掛峠への登り
つづら折れ、ひどいガレ場。バーストするんじゃないかと気が気ではない。石井は転倒したということで かなり遅れてくる。

鞍掛峠で昼食。天気はよい。風が吹き上がってくる。

御岳をバックに、ツーリングのフル装備。

峠からむこうは路面もよくなる。

三浦ダム。水はかなり少なく湖底が見えている。

5月1日

曇り、のち 雨
三岳村―大桑村―(与川林道)―南木曽町―阿智村―阿南町―天竜村
走行160Km

大喜泉という山あいの温泉をさかのぼった沢でキャンプ。ボーッとしていると、 雨が落ちてくる。


大桑村から南木曽へ抜けるダート
地図をみるが、現在地がつかめない。砂地の面白い路面なので、やたらに走り回る。

5月2日

晴れ、一時 霧
天竜村―(天竜川林道)―水窪町―(天竜スーパー林道)―秋葉山―春野町―(天竜スーパー林道)―水窪湖―南信濃村
走行210Km


天竜川林道
天竜村から、山奥の舗装路をかなり走り、静岡県に入るとダート。緑深い山奥である。 山もよい。山頭火の好きそうな山だ。


眼下に天竜川がひろがる。

天竜スーパー林道
水窪から、やはり舗装路を登ってゆくと入り口がある。バイク、車も多い。いよいよ連休であるから。 林道はまったくの高速コース。60〜70km/hでひたすら走る。

春野に下る阿字山線はまったく舗装化されている。

気田から県道に入る。山深く、沢も深く、道があり人が住んでいる。 なつかしい処だ。紀伊半島の山々、九州の山路などが思い出される。 峠を登ってスーパー林道入り口へ。峠の神社に参拝。

峠からしばらくは霧がひどかったが、下ると晴れて乾いている。水窪湖までいっきに下り。 2度も林道をミスコース。しかし、林道の宝庫だ。R152もすごい道。南信濃村も山間のなつかしい村だった。

5月3日

雨、のち 晴、霧 
和知川キャンプ場―泰阜村―飯田―小渋ダム―折草峠―陣馬形山―中川村―(女沢林道)―女沢峠―美和湖―高遠
走行170Km

昨日から2泊目の和知川キャンプ場。屋根があるので助かる。雨が強く降る。ウダウダして10時前出発。

折草峠
小渋ダムのあたりで雨は上がる。砂地のフラットなダート。後半はぬかるみにフロントをとられる。 ここから、左、陣馬形山へ。

陣馬形山頂は霧。下りは舗装もあるが、傾斜がきつく、スリルのあるコース。

女沢林道
峠を越えて下ったところ。山吹が咲いていた。

5月4日


高遠―宮ノ原鉱泉―高鳥谷スカイライン(ダート)―(女沢林道)―美和湖―(大黒川林道)―入笠山―武川村―(小武川林道)―青木鉱泉
走行160Km

三峰川の河原
早朝、西に木曽駒を望む。

きのう入った宮ノ原鉱泉を過ぎて山間に入ってゆくと、荒れたダートを経て高鳥谷スカイラインに出る。 ここもダート。中央アルプスがみえる。下りはトライアルコースのような道。平凡な林道に走り飽きたところで 新鮮だった。

下りきると女沢林道入り口。昨日は雲っていたが、今日は晴れて南アルプス、甲斐駒がみえる。

大黒川林道を抜けてくる。入笠牧場付近。

入笠山周辺の林道。石の少ない、走りやすいダートがかなりある。連休で車もバイクも多く、 流さざるを得なかったが、シーズンオフにまた来たい処だ。

5月5日


青木鉱泉―武川村―(R20)―武蔵野
走行170Km


青木鉱泉近くのの河原にて
ツーリング最後のキャンプ地である。夜中は流石に寒かった。


帰りは武川村からR20で武蔵野まで。
全走行距離: 2275Km



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