能登半島一周野宿ツーリング

1983年9月16日〜9月19日

「さすらいの野宿ライダーになる本」なるものを読み、テントもあるし、院も受かったし、9月は 遊ぶつもりで、能登半島一周野宿ツーリングを計画する。能登は中学生のとき家族で旅行した。 あの時と今ではかなり状況が変わってしまった。何か思い出すこともあるかもしれぬ。 来年の北海道に備え野宿の練習とする。やっぱり俺は暗い人間だから一人で野宿するのを好むわけだ。

寺崎勉の「さすらいの野宿ライダーになる本」、私の野宿ツーリングのバイブルです。 写真はXL250Sでのオーストラリアツーリングのもの。「どこだって野宿ライダー」は そのオーストラリアツーリングの話。

9月16日

京都―敦賀―越前岬―東尋坊―加賀(伊切)
走行237Km
8時半京都を出発。山中峠を越えR161を北上。福井県に入り峠になると天気雨。R8から河野海岸有料道路へ。 R305の越前岬で昼食。東尋坊を見て、加賀へ。国道から高速の下をくぐって砂浜の海岸に出たところで野宿。 初のひとりキャンプ。雲が多く夕日はいまいち。夜は流木を拾ってきて焚き火をする。ひとりでボーっと炎をみつめる。 この暗さがいい。

R305の松陰というところで、集落の中を入っていって偶然キャンプ場をみつける。 人家が近いのが難点。今日はもっと遠くまで。

東尋坊
加賀のキャンプ地。砂地でハンドルを取られて苦労する。 初の独りでのキャンプ。

夕日は雲があっていまいち。

9月17日

加賀(伊切)―なぎさドライブウェイ―木浦
走行205Kmくらい(メータのケーブル切断で詳細不明)
朝起きて、ハンゴウその他を海水で洗う。湯を沸かして少し潮のにおいのするコーヒーを飲み出発。 安宅の関を通り、金沢から能登有料道路へ。料金100円と安い。天気はほぼ快晴、道は真っ直ぐ。 アメリカンには格好。今浜ICでおりてなぎさドライブウェイへ。

安宅の関には義経・弁慶の像。

能登有料道路SAにて。
なぎさドライブウェイ
本当に波打ち際を走る。砂に少々ハンドルをとられるが、快調にとばす。

R249で能登金剛へ。
能登金剛
バイクを止めて下におりる。岩場で波が豪快に砕け散っていた。
国道をそれ、関野鼻に行く途中、松本清張の「ゼロの焦点」で有名なやせの断崖による。 三河ナンバーのXJ400SPLがいる。北海道の帰りだそうだ。広島のXL250パリダカも来る。 3人で写真を撮りあう。バイク談義に花が咲いたあと2人と別れて輪島へ。スピードメータケーブルが 切れてトリップが動かない。輪島のバイク屋に行くが無いとのこと。曽々木海岸を過ぎ、キャンプ場が あったが、カップルの車があったのでパス。展望台で野宿。浜松ナンバーのバイク3台がきて、これから 金沢まで行くという。ご苦労さん。夕飯は昨日と同様、炊きたてのご飯と缶詰。昼飯抜きもあってうまい。

松本清張の「ゼロの焦点」で有名なやせの断崖。三脚を持っていなかったが、たまたま居た ツーリングライダー同士で写真を撮りあった。

能登の千枚田

9月17日

木浦―氷見―高岡―金沢
走行?Km
昨夜はあまり眠れず。夜中にちかくに車が止まって人声がする。Hかと思ったが朝起きるとまだ止まっていた。 釣りか。荷物を纏めるのもすばやくできるようになり、8時前に出発。氷見までは海と山と飽きない道。天気もよく 海が輝いている。2時に金沢着。市内を観光。古い街並でこじんまりとして、いい処だ。金沢大は金沢城跡にあり、 城門をくぐって中に入る。
野宿は金石の海岸で。農道をとおり、ゲートを無理やり開けて到着。絶好の夕日コンディション。しかし、後で農家の オッサンが来て、もうゲートは閉じたので明日は砂浜に下りて帰れとのこと。文句もいえないし、仕方ない。

氷見までは海と山と飽きない道だった。天気もよく、海が輝いていた。

卯辰山より金沢市街

浅野川のほとり

兼六園にて

兼六園から金沢城跡

金石の野宿地
金石の野宿地の夕日

9月19日

金沢―京都
走行?Km
朝、バイクを海岸まで何とか下ろす。一路京都へ。帰りは海沿いではなくR8を走り、丸岡城による。 小さな城下町におもちゃのような城。京都に近づくと天気が悪くなった。夕方、無事京都着。
丸岡城にて




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