四国一周ツーリング

1982年1月8日〜1月13日

プロローグ

冬休みを東京でバイクなしで過ごし、いささか欲求不満気味のところ、モーターサイクリストで 四国ツーリングの記事をみて、一人旅に行きたくなる。予定より早く京都に帰り、5泊6日の予定で 四国を一周することにする。

1月8日

京都―明石―(明石フェリー)―岩屋―阿須賀―(淡路フェリー)―鳴門―牟礼―西祖谷渓
走行365Km
朝6:00起床。昨日から冬の気候にもどり最低気温は氷点下とのことで、やはり寒い。R171を西へ。 時間ぎりぎりで9:20明石港着。9:30に出航し、9:55岩屋着。淡路島の道はこれといって見るところもなし。 11:20のフェリーで四国へ。

淡路フェリーから建設中の鳴門橋を望む。

鳴門の亀浦港にて。

志度寺の五重塔。門には大わらじ。

牟礼の讃岐うどん屋。
朝飯食べずに待った御目当て。

屋島ドライブウェイから壇ノ浦古戦場。
牟礼から坂出、丸亀、琴平と走り、R32で大歩危・小歩危へ。山間部に入ると寒さがきびしい。早朝夜間凍結注意とある ので日の暮れないうちに祖谷渓までひたすら走る。5:10宿泊案内所に。民宿みなみで風呂に入りビール飲んで寝る。

民宿の窓から祖谷渓。平家の落人が隠れ住んだと云われる処。

1月9日

祖谷渓―大杉―高知―落合―松山
走行225Km

民宿にて出発前。

かずら橋

平家屋敷から祖谷の山並を見渡す。

大杉にて、日本一の大杉。
途中でみごとネズミ捕りにかかってしまった。15キロオーバー、6000円也。

有名な土佐の高知のはりまや橋には川がない。
高知を昼過ぎに出る。松山まで雨が降ったり止んだり。美川村で大分強くなったのでカッパ。松山の手前の三坂峠は 豪快な道だった。晴れたら景色もよかったろうに。松山で民宿に荷物を置いて道後見物。このあたり怪しげなバーチャンが いて数回声をかけられた。夕食後、市電に乗って道後温泉へ。

道後温泉本館にて。
道後公園の展望台からは松山が一望できる。松山は緑が多く瓦屋根の街並と調和していた。

1月10日

松山―伊予―佐田岬―坂戸―御荘町
走行318Km

松山から伊予を通り佐田岬へ向かう途中のR378にて。
佐田岬。
灯台まで遊歩道を15分ほど歩く。灯台は工事中、しかもカップルばかり。
佐田岬灯台で札幌ナンバーのSR400に会う。 フェリーで東京まで来て、バイトなどしながら本州を通って四国まできたそうだ。 宇和島方面へいっしょに走る。先頭のSRはダンストールマフラーから特徴ある排気音を響かせる。 宇和島を過ぎたところで夕日の写真。そろそろ今夜の宿の心配。こちらは電話で民宿を決める。 SR氏は宿毛のYHに電話するが通じない。最悪のコインスナックか橋の下で寝るそうだ。シュラフも持っている。 ここでSR氏と別れてR56を南下。西海有料道路を走る。6:00に民宿に着いたら真っ暗だった。

札幌のSR氏と。

内海の夕日。

西海有料道路にて。

1月11日

御荘町―土佐清水―足摺岬―桂浜
走行286Km

土佐清水へ向かう途中のR321にて。春のような陽気。
足摺岬の灯台にて。
途中の足摺スカイラインで昨日のSR氏とすれ違った。昨日は西海有料道路の向うの岬で野宿したそうだ。 お互いの無事を祈りつつ別れる。
足摺岬にある金剛福寺にて。
残りの道中の無事を祈って、また走り出す。
土佐清水からR56で中村、須崎へ。横浪黒潮ラインをせめて仁淀川河口大橋を渡り桂浜の民宿に到着。

桂浜の坂本竜馬の像。

1月12日

桂浜―室戸岬―八坂八浜―北ノ脇
走行222Km
室戸スカイライン
R55で安芸市を通り、室戸からスカイラインへ。天気はほぼ快晴となる。

室戸岬灯台
最御崎寺
もう春の花が咲いていた。
R55で砂浜に下りてみる。風が強い。
南阿波サンライン

ワインディングも乾いていて路面状態がよい。
R55にもどり阿南市へ。津峰スカイラインで津峰神社にも行ったがつまらないところだった。 シーズンオフの海水浴場の民宿が四国最後の宿となる。客は僕ひとり。それも静かでいい。

1月13日

北ノ脇―鳴門―(フェリー)―淡路島―(フェリー)―明石―京都
走行228Km
民宿を出て、徳島をとおって鳴門へ。鳴門公園の展望台に行くが鳴門の渦はよくわからない。 亀浦港に行くと神戸のXS250SPLがいる。いっしょに淡路島を走ってフェリーに乗って明石まで。 神戸にいっしょに行って行き着けの喫茶店というところで昼飯をご馳走になった。マスターも以前GT380に のっていたそうだ。お礼をいって別れて、5:10京都着。

建設中の鳴門橋

エピローグ

前回の中国地方ツーリングは途中で親戚の家に泊まったこともあり、完全な一人旅とはいえなかった。 今回5泊6日を独りで旅したことはよい経験になったが、計画不足でただ走るだけという面もあった。 北海道のSR氏との旅先での出会いは良かった。 一人旅の方がそういう機会が多くなるのではないだろうか。春の九州は目的をしっかりもった旅にしたい。




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