Borrego Springs ソロ・ツーリング

2022年1月22~24日



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1月23日(日)

日の出前に目が覚める。このサイトにはこちらの安キャンプ場の標準装備、ボットン・トイレ2室入りの小屋あるが、誰かのモーターホームの傍を歩くのは鬱陶しいし、当然臭うだろうし、やはり雉撃ちで(笑)。 新調した折り畳みショベルは、問題なく機能した。サンダルは沢登りとかでも使える草鞋のようなストラップ付きの物なのだが、お蔭で履くのが面倒だ。これも次回は新調しないと。 今回、紙とボールペンも忘れたので、スマホのグーグルドックにメモする。
日が出たのでコーヒー。新調したコーヒーマグも問題なし。E150で使ってるプラスチック製より保温もいいし、幅広で倒れ難いし、こっちももう1個買ってE150でも使うか。 昨夜の気温は10度台前半で寒くなかった。中華三昧の朝食。お一人様コッフェルも合格点だね。ラーメンは2つに折って入れればいい。念のため従来のエバニューコッフェルも 持って来たのだが、次回は不要だ。もう1袋持って来た冷凍ツクネも融けたので食べる。夕飯まで待って万が一悪くなったら勿体ないので。例によって超満腹。 これならまた昼飯抜きで行けるだろう。10時まえ撤収開始。出発は11時前。所要1時間か。今日は薄着で大丈夫だろうから、メッシュジャケットのインナーを外し、 コンプレッションシャツも着ない。
撤収中に2人乗りバイクがサイトから出発して行った。昨日の夕方も帰って来たのを見たのだが、テントは見掛けないのでモーターホームでサンダーバード2号作戦なのだろう。 実は昨年中、自分もこの作戦を考えていた。E150にBSAを積んで来てここで数日キャンプし、毎日周辺を走るってね。これもそのうちに実行したい。
S22を東へ。今日のコースはSalton Sea一周とする。昼前出発なので、手頃な距離だろう。調べるとSalton Seaは面積343平方マイルで琵琶湖(259平方マイル)の1.3倍くらい。カ州で一番大きいとのこと。


日の出は6:57


中華三昧の朝食


いつもはE150に積んでいる40年の友、エバニューコッフェルもバックアップで持って来たが、
次回は必要なさそうだ。

S22をちょっと走ると、右側にArroyo Saladoキャンプ場があった。ここもNOMADご用達でロハなのだ。今日はSalton Seaを一周してここに戻ってキャンプだね。 ただ、看板が小さくて反対方向から来ると分かり難いので、それだけ注意。 幸い、ちょっと行くとBadland Overlookがあったので、これが目印になる。








まあ、あんまり大したbadlandではないけど。

badlandなら、1992年にレンタルのXT600で行ったFonts Pointが近くにあるはずなのだが、 身重なNC700X改ではダートは厳しいなあ。



S22をひたすら東へ。Imperial郡に入ると、途端に路面が悪くなる。舗装の継ぎ目の凸凹が列車に乗った時のレールの継ぎ目みたいだ。San Diego郡より金が無いのかなあ・・ 続いてまたNOMADに出ているTruck Haven Hillsのロハサイトを通過。ここはOHVエリアなので、オフロードバイクやバギーが沢山。丘に登れば景色はいいだろうが、煩いね。 この辺り、舗装は更に劣化し、まるでダートのよう。30MPHくらいでトロトロ走る。
漸くCA-86にぶつかり、左折。片側2車線のフリーウェイのような幹線路で、流れが速く車にガンガン抜かれる。死の湖、Salton Seaは予想外に青く、広く、美しい。 2010年11月にGL1100傾くサイドカーで一周した時よりも良くなった?当時は諸事情も知らず、東岸のキャンプ場で2泊したのだが。 その後知ったのは、Salton Sea湖岸は60~70年代にリゾート/退職後の住み場所として開発されたのだが、コロラド川(?)から自然に流れ込んでいた水が、水源開発で止められ、 周囲の農地から流れ込む肥料の汚水で富栄養化が進み、魚も住めない湖に。リゾート開発は軒並み赤字で頓挫、とのお話。 最近は漸く予算が付いて、水質改善が始まったとのことなので、そのせいもあるのかな。





11:52 Salton Sea 西岸を走るCA-86の道端にて。車がガンガン飛ばして通り過ぎて観光とは程遠い。
ちょっと脇道で湖岸近くにも行ってみたが、やはり寂れていた。本来なら豪華リゾートハウスが立ち並ぶ高級住宅街になるはずだったのだろうが。

湖の北端から、CA-111で東岸を南下。いや~、対向2車線の田舎道、CA-86に較べると天国だね。制限速度の65MPH以下でのんびりと。嗚呼、実に気持ちいい。舗装も新しく路面もスムーズだし。 やっと旅心がついて、走りも楽しめるようになった。これならあと1週間くらい続けてもいいな(笑)。

空気取り入れ口の開度を電動でこまめに調節出来る、ってのも大いに役立ってます。暑過ぎ、寒過ぎが無くなるからね。普通のバイクだと、停まって着替えるか、まあ、一々面倒なので我慢だろうから。 硬派は、それがバイクだ、って言うかもしれないけど、ジジイが北米を走るにはこれが必須でしょう。 2010年のGLサイドカーのツーレポを読むと 向かい風で肩が痛くなって55MPHでも苦痛だって書いてあるけど、雲泥の差だ。

州立キャンプ場があったので寄ってみる。ここは確か2010年には閉まっていたことろ。



「New Camp」キャンプ場にて。ビジターセンターもある。








駐車場の端にはモーターホームが数台。ここでHookupでキャンプかな。


たまたまCA-111と平行して走る線路にUnion Pacificの貨物列車が来たので、俄か撮り鉄。



走り出してちょっと行くと、次のキャンプ場が出て来た。Mecca Beach、ここだよねえ、前キャンプしたの。右折して進入。ああそうだ、見覚えがある。 前はキャンプ場ホストが居たけど、今は自己登録になったみたいだ。





このビーチは新しく出来たのかな?




そしてこちらが2010年のキャンプサイト。いや~、懐かし~




当時は子供も小さくて可愛かったけど、今はヒゲの生えたムサイ若者だからな。






2010年。


キャンプ場を出て再びCA-111を南下。右にSalton Sea,左は砂漠と岩山。相変わらず気持ちがいい。キャンプ場はあと2~3見かけた。一つはダートをちょっと走って湖畔の高台の空き地。 工事なんかで使うポータブルトイレが1つ見えるのみなので、多分ロハだね。
CA-111は湖岸からちょっと離れ農地の中を走る。Nilandを過ぎ、Calipatriaで給油。この街も一部はガソリンスタンドやモテルが廃墟になっていた。コロナのせいか、それ以前からか・・






昨日の給油時はうっかり記録を忘れてトリップをリセットしてしまったけど、今日はこれで燃費が計算出来る。 まあ、マイコンで瞬間や平均燃費が常に表示される現代のバイクだから、今更給油時に燃費計算する必要ももう無いけどね。 ともあれ、Old Schoolなやり方だと66MPG(リッター28キロ)という燃費。やっぱりNCシリーズは燃費いいよな~ 233.5マイル(373.6キロ)も走って、ガソリン代が14.8ドルってのは懐に優しい。ガロン4.8ドルくらいの物価高なご時世でこれなんだから。 これがGXやGLだったら2倍くらい、E150なら5倍くらい金掛かるからね。
ついでなので、ビールも買ってしまった。350ml缶は単品では売ってないので、25オンス(740ml)の巨大缶を2本。昨夜寝袋を破ってしまったので、補修用のテープも探すがない。 道向かいのスーパーで、荷造り用の透明プラスチックテープが買えた。ガムテではないけど、緊急時なのでしょうがない。
スマホのGPSを頼りに近道を走ってCA-86へ。これを北上すればS22でSalton Sea一周だ。相変わらず流れは速いが、片側2車線あるのでマイペースで60MPHくらいで巡航。 なぜか、ボーダーコントロールがあり、1車線に細くなってチェックポイントを徐行で通過。まあ、メキシコ国境から比較的すぐだけど、こんなザルのようなので意味あるのだろうか。 見覚えのあるS22で左折。朝来た凸凹道を戻る。キャンプ場は簡単に見つかった。左折しダートの砂地。コケないように両足出してバタバタ走行。迷わず最初に空いていたサイトにする。 奥に行けば行くほどドツボにハマる可能性が上がるからねえ。 時刻は3時。直後に車が数台通り、また引き返していった。もう満杯なのだろうか。サイト到着は早目が早目が必須かもな。





3:09 サイト着。隣はモーターホームだが土手で遮られておりプライバシー完璧。例の2部屋ボットントイレはあるけど、使わなかった。




暑いので、まずはビール。もっと冷えてればなあ・・ あと、保温用カバーもそれ用なものが入手出来るのか?






3:50 設営完了。


まずは寝袋の修理。


続いて、ビールの2缶目。




4:54 日没。

ビールでほろ酔いでの夕飯は、またスパゲティ。考えてみれば米より掃除が簡単だし、米国の田舎でも入手し安いし、調理の水はラーメンより少量で済むし、分量も加減出来るし、嵩張らないし、こんな便利なものないよね。 北米のロングツーリングの主食になるでしょう。あと、野菜類は冷凍食品を買ってビールの保冷剤代わりにすれば一石二鳥だね。ガソリンスタンドで売ってる氷も同様。保冷剤で使ったあとは飲料水。





このように200mlくらいの水が、ゆで上がるころにはほとんどなくなり、
あとはお好みのソースと混ぜるだけ。

ちなみにバッテリーは見事に充電されていた。電圧表示は13.6ボルト。 10時過ぎに卓球でも観戦しようと思ったらネット接続オフだった。確か到着時は繋がっていたと思うのだが、やっぱり駄目かなあプロバイダー。
しょうがないのでスマホでMP3を聴く。パキスタン出身の女性歌手、Arooj Aftabがいい。心が落ち着きます。





本日の走行: 148マイル(237キロ)


コース図


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